地方都市で産業を支えた
経験を糧に、
脱炭素への
全社的取り組みをリード

Senior Class Career

「N.R.」の写真
N.R.
2015年入社
ソリューション事業部 事業推進課

経営学部経営学科卒。転換期をむかえている業界の中で自分に何ができるのか試してみたいという気持ちで入社。

広島と北海道で計8年、直売を経験
メンバーも巻き込み確かな成果を残す

入社後は広島支店で3年、北海道支店で5年、計8年にわたって燃料・潤滑油の直売に当たりました。工場や施設、運輸事業者、サービスステーションの経営者など、既存のお客様にルートで対応しつつ、新規開拓も活発に行いました。
特に北海道支店時代に、直売全体を任された経験は忘れられません。燃料転換などの石油製品の需要が減退傾向と言われる中で、何かできることがあるのではないかという気持ちに。北海道は広大なエリアに街が点在しているため、営業は戦略をもって訪問活動することがより大切です。私は道内の配送面に着目し、運びきれないエリアがあることが弱みであったたため、運送会社と打ち合わせを重ねて配送できるようにするためにどうすればいいかを模索しました。そこで自分の顧客中心に動きつつも、他のメンバーやお客様が相乗効果を得られるような活動も展開した結果、需要の掘り起こしに成功。2018年から約5年間に直売単体で数量は元通り、粗利益は過去最高を記録しました。直売の中でもA重油(熱量があって比較的リーズナブルな黒油)は今後需要が減退する言われている中で、新規活動も含めて確かな成果が出せたことは大変嬉しく、大きな達成感と同時に営業の自信にもなりました。

営業一人ひとりがエネルギーのプロへ
脱炭素に向けたソリューション
事業を推進

2023年からは、近年当社が力を注ぐソリューション事業部事業推進課に配属となりました。昨今のカーボンニュートラルなど社会環境の変化を受けて、エネルギーに関連するさまざまな課題解決に向けた提案活動が当部署のミッションになります。まだ手探り状態で進めている状況ですが、エネルギーのプロとして営業一人ひとりがお客様のコンサルタントとなるべく、脱炭素社会に向けたロードマップ作成ができるよう多角的な支援をしています。
推進課では「商材」「エリア」に分けて活動。商材は石油からLPガス・LNGなどガス体への燃料転換、15〜20年後にはアンモニアや水素などを活用した次世代エネルギーへ、暗中模索ながらその道筋をつける役割を担います。お客様だけでなく、社内向けにその取り組みに関する相談、教育・アドバイスも実施。一方「エリア」では社内の部支店に対し担当制を導入し、私は関東と関西を担当。脱炭素経営の情報を伝えながら、ソリューションに関する相談窓口となるほか、同行訪問を活発に行っています。

お客様の経営パートナー的喜びから
新時代へレールを敷けるやりがいへ

過去と現在の仕事のやりがいは多少異なります。かつて支店時代にはサービスステーション(SS)をもつ特約店営業も多かったのですが、そのときに人口減や高齢化に起因する地域の需要減の中で、どうすれば生き残っているかの相談にも乗りました。販促活動をお手伝いしたり、ガソリン・灯油系の販売をサポートしたり、複数のSSを統合する方策を指南したり。売上・資産に比しての人件費や販管費などコストバランスを見るなど、財務分析によって経営をサポート。好転したときは、経営パートナーとして信頼を得る喜びがありました。
現在は何が正しいかはわからない世の中。その中で周囲と相談し、限りなく正解に近い方向性を見出し、自分が作成したシミュレーション資料やプレゼン内容にお客様が共感していただけて、実行に移してもらえる手応えを得たときがやりがいです。何もない場所に自分のレールを敷くことができ、極論を言えば担当先で「あの人がいたから脱炭素化の道筋がついた」と名前が残せたときに、一番大きなやりがいを感じると思います。

一人ひとりがエネルギーのプロとして
ソリューションの担い手となれる組織に

会社組織において、自分が担当するお客様の成果を出すことは可能ですが、お客様を一度に全部担当することはできません。ましてや課題や状況がそれぞれ異なりますし、「正解はこれ一つ」というものがない時代です。当社は全国に営業担当者が配置されてはいますが、「脱炭素」という点では当社もお客様も、まだ道半ばの状態です。事業推進課の一員としては、脱炭素に関わる問題意識や考え方を醸成し、会社全体がエネルギーのプロになれる、コンサルタント集団になれる仕組みづくりを行っていきたいと思います。これは比喩的表現になりますが、一人が突出して100万円稼ぐ組織より、10人が50万円ずつ稼げるような、チームで成長していける組織にしていくことが目標です。

エネルギー業界は新たな模索が活発化
人に立ち向かい、課題解決へ乗り出そう

石油業界は衰退産業と揶揄されることもありますが、元売では次世代燃料の開発や再生エネルギーの普及なども活発に進められ、エネルギー全体としては成長産業に位置付けられています。社会全体が変わりつつある世の中では、自ら問題点を見出し、考え、検証できる力と、周囲とも協調できる人間性が求められます。特にお客様への説得力、一緒に事業を進める共創力、さらに仮説思考力、想像力などが大切だと感じます。試行錯誤の困難はありつつも、エネルギーとの付き合い方をどうするか、新たな方向性を考えたり、多様なエネルギーをいかにミックスするかを模索したりする楽しみもあります。当社は販売の立場でソリューションを生み出していく会社ですので、人対人の仕事に魅力を感じる人、人に立ち向かい、時に寄り添い、時に巻き込んでいくエネルギーのある人は大歓迎です。

Schedule

  1. 出社・メールチェック

    フレックスタイム制のため、生活リズムに応じて出社時間を調整。
    ソリューション事業部は全体把握や状況分析が必要なため、
    他の部署やエリア担当先の日報なども見ることができる。

  2. 資料作成

    社内外問わず、資料を基に打ち合わせをすることが基本。
    例えばLPガスやLNGへの燃料転換にかかる年間コストを算出。
    費用対効果のシミュレーションを、PowerPointを使って作成。

  3. 会議・打ち合わせ

    自分の担当先・エリア担当先の進捗確認を行う。
    電話・メールだけでなく、リモートで行うときも多い。

  4. 昼食

    本社近くのお店でランチ。外出先で食べることも多い。

  5. 外出・お客様先訪問

    関東・関西圏をはじめ、全国への出張機会があるが、
    この日は埼玉県にある金属メーカーのお客様を、営業と一緒に訪問。
    最寄り駅までは電車で移動し、カーシェアなどのレンタカーを活用。
    お客様の課題をヒアリングしながら、持参した資料の説明に当たる。

  6. 退勤

    外出先からそのまま直帰することも多い。