船舶へのエネルギー
補給の立役者
交渉力・判断力を
磨きながら成長

Senior Class Career

「F.R.」の写真
F.R.
2022年入社
舶油部 舶油課

文学部社会・人間系専修卒。前職で同じエネルギー業界の営業を経験後、新たに船舶系の部署を経験できる魅力を感じて入社。

海運業向け燃料油・潤滑油の
供給役として
情報発信や価格交渉、
給油の段取りを行う

舶油部は、海運業を営む船会社向けに船舶燃料や潤滑油、およびその他商材の販売を行っている部署です。私はその中で営業兼デリバリー(受発注・手配)を行っています。営業としては燃料や潤滑油を必要とする10数社のお客様を担当し、日々信頼関係を深めるとともに、新規開拓も役割です。毎日は原油価格動向や業界動向などの情報を収集して必要なお客様に提供するほか、燃料油や潤滑油の価格折衝を行います。船の業界も電気船やバイオ燃料など環境配慮を意識する会社は少しずつ増えいるものの、重油はまだまだ必要不可欠です。
一方、デリバリーに関してはお客様からのオーダーを各港の現地業者に伝えたり、商品の供給元である出光興産へ手配を行ったりしています。現地業者とは、沖で停泊する貨物船やフェリーに燃料を運ぶ給油専用船(バンカー船)を運行するパートナー会社です。貨物船の場所や運行スケジュールに沿った、バンカー船の手配・段取りも重要な仕事になります。
近年は船会社向けにマーケット情報の発信役として、例年2月開催のネット配信セミナーにおいて講義の一部を担当。潤滑油のトレンドや動向について説明をしました。

天候不順の影響など予測の
難しさが苦労ながら
的確な状況把握と
臨機応変な対応で乗り切る

船舶は天候不順や台風などの影響をもろに受けやすいため、仕事で大変なのは予定変更に柔軟に対応する必要があるときです。突然予定がキャンセルとなることがあるほか、「この日、この港から燃料を手配してもらえないだろうか?」と急遽変更を言われることもあります。こちらも天気を入念に調べ「強風が予測されているので、違う港で可能性はないか?」と意見してお客様と調整を図ることも。
また価格競争が激しい業界なので、入札で案件が獲得できない場合は半年間その会社との取り引きがなくなることもあります。入札価格が安すぎると案件を獲得しても当社の利益は少なくなりますし、かといって価格が高すぎると案件が獲得できないため、そこは経験や判断力が問われます。最初は船の商習慣を一から学び、先輩から担当を引き継ぎながら対応。難しい局面は経験豊富で優しい先輩に相談しながら判断しましたが、次第に自らいろいろな局面を学ぶうちに任されるようになりました。

スケールの大きさがやりがいであり
パートナーに認められる信頼感が嬉しい

私は当社が最大の供給ネットワーク網を誇る東京湾をはじめ、京浜地帯や大阪、名古屋など航行の多い港のデリバリーを担当しています。やはり物流の要である船の燃料を供給している点、スケール大きなビジネス自体にやりがいを感じます。
またデリバリー担当のメンバーとチームワーク良く連携した結果、すべての手配がスムーズにできたときは達成感が得られます。それが各港の現地業者との良好な関係維持やお客様からの信頼につながることが嬉しく感じます。
最も印象に残っているのはガス系の船会社様とのやりとりです。「管理している船舶の燃料をC重油からA重油に切り替えることで内燃機関の汚れを少なくしたいが、燃焼効率やコスト面で荷主(輸送の依頼主)が納得してくれない。説得材料を一緒に考えてほしい」と言われたこと。価格交渉やオーダー以外の相談を受けるのはパートナーとして認められた証のようなもので、そのときは自分を信頼してくれている、と感じて嬉しくなりました。

専門知識とともにお客様数を増やし、
「船のことならあの人に聞け」と
言われる存在へ

上司や先輩方に比べると専門知識はまだ足りないと感じるので、自分なりに調べつつ不明な点は貪欲に質問して知識・営業力を吸収していくことが目標です。さらに営業として先輩方に追いつけるよう、自分の担当先を20社近くまで増やすことを目指しています。既存のお客様とのやりとりが多く、過去からのお付き合いや慣習を重視する業界ゆえに新規開拓については難しい面があるのは確か。ただ、当社のホームページから問い合わせが来て、運良く海外本社のお客様と新規契約が取れたケースもありました。いずれは船のエネルギービジネスに関することなら大抵のことは答えられるようになり、社内外から「船に関してならあの人に聞くといいよ」と言われる存在になりたいです。

仕事の幅が広がりキャリアアップを実感
就活は前向きに楽しく乗り切ろう

今の仕事は全国の港に、出張の機会もあります。直接海運会社とお話をする中でどんな船の需要があり、どんなルートで何が運ばれているのか、世界の情勢を広い視点で捉えられるのも面白さ。当社に入って新たな発見も多く、良きキャリアが積めているな、と感じています。
正直、私はたまたま縁あってエネルギー業界に入りましたが、最初からエネルギーに強い興味があったわけではありません。ただどんな仕事も大変なことや辛いこともあれば、楽しいこと、面白いこともあると思います。それは今も変わっていません。就職活動もうまくいかない日が続くとネガティブになりがちですが、できるだけ前向きに、難しく考えすぎずに楽しんでみてください。それが良き就職と仕事につながるはずです。もしよければエネルギー業界で、多くの人やモノの移動を支える仕事、時代の流れを体感できる仕事をしませんか?

Schedule

  1. 出社・メールチェック

    子どもを保育園に預けてから出社。
    メールは朝方数十件に及ぶので、入念にチェックと返信を行う。

  2. アポイントメント⇒訪問

    担当するお客様先へ電話でアポイントを取得。
    定期的に訪問を行い、情報収集・提供を行う。

  3. 昼食

    お弁当を買って事務所で食べることもあれば、
    同僚や後輩と近場でランチすることもある。

  4. 見積書作成

    入札や価格改定の見積書を作成。
    情報収集とマーケット感を大切に、適正な価格での提示を心掛ける。

  5. お客様訪問

    できるだけ効率的に2〜3件、訪問できるようアポイントを取得し、訪問。

  6. 報告書作成

    訪問先についてのWeb報告書を作成。

  7. 退勤

    最後にメールをチェックし、退勤。
    気分転換と体力維持のため、1駅分を歩いて帰ることも。
    本社のある秋葉原は場所柄、外国人に道を聞かれることがよくある。